第46回「れんこんが食べたい」(板紙段ボール新聞H30年5月7日付)掲載より

魅力度ランキング47位と気の毒な評価をされた茨城県。「新幹線が走っているのに駅が無い」とか、いろいろと残念な例が並べられていますが、段ボールユーザーが沢山いる、我々にとっては魅力度の高い県だと思います。

  

茨城は「北海道に次ぐ生産量の農業大国」の県だったなんて、意外と知られていませんね。その中で、メロン、カリフラワー、栗、ピーマン、れんこんは日本一とのこと。

〝茨城愛〟に溢れたお付き合いのある青果物仲卸会社の社長は「様々な良い農産物が沢山取れるせいか一品一品にマーケティングしていない、もっとアピールして欲しい」と言っていました。確かに、都内のスーパーマーケットを見ると、いずれの農産物も何十年も変わらぬ茶ライナにベタ印刷、文字だけでブランディングできていませんね。

しかしながら最近、とりわけ美しい箱に入った「れんこん」が店頭に並びました。行方市にJAなめがたの一本入りの美粧段ボール、両面印刷で表には白くて美しいれんこんの写真、蓋の裏側には部位ごとの調理方法が紹介されています。

以前はA式ケースに3、4本のれんこんを詰めた1キロの輸送箱に過ぎなかった段ボールが、煮物、炒め物、揚げ物、蒸し物などさまざまな料理に幅広く使えることがわかる情報機能を持った美粧ケースに。

お正月以来食べていない私には、週1回は食べてみたい野菜になりました。箱が変われば売上が上がる、日本の農業活性化に我々段ボール業界人も頑張りたいものですね。