第106回『納得の”本物”で揃える』(板紙段ボール新聞R5年5月7日付)  掲載より

今から30年ほど前、平盤ダイカッタの面板清掃は、シンナーが使われていました。値段は安かったものの健康被害が甚だしい物質であることから、弊社では天然柑橘油脂由来のリモネンを主成分とした洗浄剤『シトーゾール(現オレンジゾール)』を現場に新規導入しました。

以来、ムラトリテープ、グラインダー、各種測定器、ノンクラッシュロールなど紙器、段ボール製造現場の特性に合致した様々な専用品を世界から発掘、積極的に広めてきました。今では当社のお客様コミュニケーションツール『YYマルシェ』でご確認いただけますが、唯一抜型の撥ね出しゴム、コルクにおいては市場にある一般品の転用に他なりませんでした。

すなわち、ゴムシートは靴底、緩衝材など、コルクはポルトガル原産でワインの栓に作られた物を活用しています。これらを硬度で種別させて抜型に使われていますが、他目的に作られた工業品であるため、高品質な打抜きに求められる要件を満たす副資材とは言い難いところ。

しかしながら昨今、生産性と品質向上要求が益々厳しくなっており、これに対応した抜型作りが求められ、必然的に撥ね出しゴムも条件にあった硬度、高速反撥性、耐摩耗性、耐久性が備われなければなりません。

当社では、業界の進化と成長には抜型ゴムも専用品は不可欠と考え今年度から紙器、段ボール先進国のひとつオランダ、ポリMX社の『ポリトップ』=写真=を国内で採用しやすい価格でラインナップすることになりました。

このコラムでは特長をまとめられませんので、是非とも『YYマルシェ』で検索をお願いします。