第41回「強いぞ中小企業!」(板紙段ボール新聞H29年12月7日付)掲載より

 昨今、成熟化した市場における印刷紙器・段ボール業界において、中小事業者が大手の傘下

に入るという構図は日本もヨーロッパも同様です。こうした動きが約20年以上前から活発化

していた中央ヨーロッパで今、中小企業はどうなっているのでしょうか。

 

 

 

 EU(欧州連合)成立後ヨーロッパの大手は事業拠点を自国以外に広げ多国籍企業への道を

歩みました。印刷紙器大手M社は、工場を18カ国45工場、従業員1万人、売上は日本円で

3000億、さらに東欧でネットワークを今も拡大し、トルコ、ヨルダン、ウクライナまで到

達しました。

 

 拡大の手法は各国に支社を設立、そしてローカル企業の買収を繰り返してきました。こうい

った多国籍大手が多数存在するヨーロッパでは、地場の中小企業はもはや存亡の危機でしょう

か…?

 

 ドイツ・フランケン地方の創業123年の従業員50名の印刷紙器会社を訪ねました。印刷

機1台、打抜機1台、製函機2台の陣容ながら高収益経営実現、成功の秘訣を訊くと、次のよ

うにまとめられるようです。

 

 自社について「会社を大きくすることは考えない」、「事業地域は近場だけ」、「常に最新

生産設備で高品質を確保」、「効率性アップでとにかく短納期」。さらに「顧客密着ですべて

のニーズを満たす」、「仕事の幅を広げる」、「高層倉庫にお客様ごとの製品作り置きをして

即納する」、「社員満足と社員の技術力向上」など社長の口から次々と自信たっぷりに出てき

ます。

 

 とにかく〝中小企業は弱者〟というイメージで凝り固まった私を変えてくれた嬉しい出会い

でした。

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