紙粉対策とは?原因と対策商品を紹介

紙器・段ボール製造現場の課題の一つである「紙粉対策」。
打抜き加工で発生する紙粉トラブルの原因と対策をご紹介します。

紙粉とは?

打抜き・トムソン加工のトラブルとしてよくあげられるものの一つに「紙粉」があります。紙粉とは、板紙や段ボールを打ち抜いた際に発生する細かい紙クズのことで、粉状のものや糸状のものも含みます。製品として納入する際、紙粉が混入していると品質不良としてクレームにつながる場合もあります。

紙粉の原因

紙粉は紙の切れ不良により発生します。抜型の刃材の潰れや劣化、正しいゴム付けがされていない等の原因が考えられます。特に、罫線刃に近い切れ刃の部分では、紙に引っ張り力が生じるため切れ不良が発生しやすくなります。またゴムを刃にぴったり付けて貼ってしまうと、ゴムが加圧され横に膨張する際に紙が引っ張られ(右図)、同様に切れ不良の原因となってしまいます。

対策方法について

抜圧を抑えて刃材のつぶれを防止する。切刃に対して適切なゴム貼りを行う。打抜き後の製品から紙粉を除去する等の対策が考えられます。

紙粉対策おすすめ製品

NRBマスターラバー

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C型形状の特殊ゴムで、コルクの代わりに使用します。打抜き時にシートを切刃側に引き寄せることで、紙にかかるテンションを押さえ切れ不良を防止します。

かんたんヒゲ取り板紙用

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打抜き後、製品の側面に付着するヒゲと呼ばれる糸状の紙クズを微振動して効率よく削り取る機械です。コードレス・軽量で扱いやすい工具です。

紙粉除去装置

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紙器・トレイ容器の紙粉や異物を除去する機械です。除塵エアが紙粉を払落し、除電エアが容器の静電気を除去します。落とした紙粉やゴミは下から吸引されフィルターに集められ、周辺に浮遊することはありません。

紙粉除去テープ

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特殊な弱粘着のりを塗布したテープで、微小な紙粉を取り除きます。可動式のローラーと組み合わせることでインラインの紙粉除去システムを構築することもできます。