第119回『人口減社会の箱作り』(板紙段ボール新聞R6年6月7日付)  掲載より

人口減少に伴い、各産業界でファクトリーオートメーションに向けた動きが加速しています。労働集約型の段ボール工場は大投資して自動化を実現するのではなく、特定作業を機械でサポートすることを段階的に進めることで、最終的な完全自動化を実現するのが理想的ではないでしょうか。

商品を作り販売する限りは〝数える〟作業は必須です。貼合でも、製函でもカウンター機能はあります。しかし、納品荷姿になった、工場出荷前にきちっと数えて送り出したいものです。

ユーザーによっては±0を求められることもあり、その場合は人手で数えるというシーンを耳にします。すべての取引で正確な納品を実現するために、欧米の

段ボール工場ではパレットを通過させるだけで、1メートル積みをわずか15秒で数えることができる光学式枚数カウンターが設置されるようになりました。対象フルートはBフルートから。最大15ミリメートル厚まで数えられ、そのカウント方法は、計測面との距離を測定しながらカメラフラッシュを使用しシート断面を撮影、同データをもとに、枚数換算するというものです。オランダのメーカーが開発、このほど1台が日本国内に入りましたので読者の皆さまもご覧になってはいかがでしょうか=写真=

このコラムでは紙器、段ボール箱製造工程で機械に置き換え得る、あるいは省力化になる新技術も引き続き取り上げてまいります。