第69回「シトーテープも食の安全に」(板紙段ボール新聞R2年4月7日付)掲載より

食品衛生管理の国際基準HACCP(通称ハサップ)が東京五輪を契機に日本でも義務化となりました。なぜ、私たち、紙器・段ボール業界が無関心ではいけないでしょうか。

   

そもそもハサップは、Hazard Analysis Critical Control Pointの頭文字で、日本語では「危害分析と重要管理点」、つまり食中毒菌などを分析し食品の安全確保のための需要ポイントという意味です。

これがベースになった食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000、さらに要求項目が多いFSSC22000を取得し、各食品メーカーが活動を行っております。

具体的には各社とも顧客に商品が安心を認識してもらうために安全な商品を生産する仕組みを作ることになります。製造設備、システム、教育等、社内での体制作りとなりますが、必然的に使用するパッケージにも食の安全が求められます。

本コラム第60回では抜型に使用する「跳ね出しゴム」で、食品向けパッケージに使用し食品に接触しても安全であることを証明できた製品について有功社シトー貿易で積極的に切り替えてゆくと書きましたが、読者である印刷紙器会社の方から多数問い合わせいただきました。

即ち、食品メーカーに向けに一次容器を納品されるパッケージメーカーさんも、ユーザーと同じ食品安全マネジメントシステムを導入し、使用する資材についてもより食の安全、安心につながるものをと考えであることが分かりました。

抜型ゴムに続き、このほど、溝切テープ『シトーアルティメット』が、食品に接触しても安全であることを証明するISEGA認証を取得しました。この認証は欧州規制及びドイツの食品・消費財・動物飼料法の要件に満たしていることを保証する制度です。

日頃意識していませんでしたが、私たちも消費者とつながっていると実感できました。今後も安全性の高い打抜関連資材の提供に努めてまいります。