第62回「「ハコの日」にでてみたら」(板紙段ボール新聞R1年9月7日付)掲載より

業界でよく耳にする「段ボールは差別化しにくい製品」というコメント。どうガッテンできない私たちは「思いっきり個性的な段ボール製品」を作って『ハコの日』に参加しました。

  

会場となった東京中央郵便局の地下イベントスペース。わずか2畳ほどのコーナーで畳2枚分の大きな段ボールシートにフルカラー印刷を施したパネル、木目を印刷で表現した段ボール家具、りんごのブランディングを狙った段ボールトレイを並べ地下街を行き来するビジネスパーソン、旅行者、家族連れ、外国人、買い物客などあらゆる層の人々に見て頂きました。

どなたも段ボールは「茶色の箱しか思い浮かばない」、「通販の梱包のアレね」という感想。当初は展示物をベニヤ板か材木、プラスチック素材だと思っていましたが、『大きなパネルは舞台セットに使える』、「通い箱に置き換えて脱プラスチックになる」、「とても軽いから現場で楽だ」など段ボールを使ってみたいと多数の声が寄せられました。

外装の段ボールのような大きな数量は狙えませんがケース以外の用途で、しかも単価の高い高付加価値商品として段ボールの潜在需要があることを東京のド真ん中で認識できた2日間でした。段ボールの新たな用途開発に私たちは携わっていきたいと思います。