第6回「ロータリーの整理整頓」(板紙段ボール新聞H27年1月7日付)掲載より

今回も第3回、4回に続き女性に優しい段ボール工場作りに知恵を絞るスペイン・セラ機械製造㈱のユニーク技術のレポートです。今回はロータリーダイの保管についてです。

 

ロータリーダイカッターは、運転速度では平盤打抜機の倍、さらに大型径であれば3丁付、9丁付など多面付が可能で生産性はさらに倍、倍とアップします。しかしその一方で、大きな抜型の保管や取り出しは女性には厳しい作業です。そこで最近登場したロータリーダイ保管システム『セラストック』が問題解決してくれます。

構造は、図書館の書庫にある可動式本棚のイメージ、というよりはこれを抜型保管用に転用したような構造です。 ロータリーダイを保管場所から取り出す際には、オペレーターは該当するラックのハンドルを回わし、動かすことで取り出すための通路を作れます。

オペレーターは簡易なクレーン『セラーム』で使用するロータリーダイを取り出し、製函機まで移動させますが、これならば重量感を感じずに大きなダイを扱えます。

さらにこの保管方法では、すべての木型が出し入れしやすくなるだけでなく、保管場所の容量を3倍に増やせます。また木型をタテ置き保管することで安全度は増し、とりわけ万が一の火災時にもスプリンクラーを天井に設置することで火災時の消火をより確実にするという一石三鳥?の頼もしい整理整頓の味方です。段ボール工場の今年の魅力アップに考えてみてはいかがでしょうか。