第55回「暖かいガラスのベンチ」(板紙段ボール新聞H31年2月7日付)掲載より

最近、夏は猛暑が長く、冬は冬で地球温暖化とは思えないくらい極寒の日が多く感じます。そのような中、段ボール工場構内は広大なだけに十分な空調ができず、各社さんご苦労が絶えません。

  

段ボール工場の寒い冬。暖かいベンチが1台あれば、暖が取れると思いました。

それは成田国際空港の屋外、底冷えするターミナルバス停に置かれている座面がガラスのベンチです。腰を下ろすと座面と背もたれが人肌程度に暖かく、ちょうど愛用する電気毛布のような温もりを感じます。

このベンチは気温の低い真冬の屋外などで快適に暖をとるために開発された暖房器具なのです。暖かくなるガラスは、「透明電導ガラス」で独自の配合液を蒸着させた導電膜が、安定した温度と透明性を併せ持つ発熱ガラスです。消費電力は600W/hと遠赤外線ヒーターより省エネでランニングコストが安く、しかも安全。電源スイッチのオン・オフで無駄がなく、夏場はそのままガラスのベンチとして使えば涼しさの演出も可能です。

まだまだ寒さが続きます。現場にちょっとした快適アイテムを置くだけで心も体も暖かくなることでしょう。