第146回 『魅力ある段ボール産業 それは安全な職場から』(板紙段ボール新聞R8年9月7日付)掲載より

私たち有功社シトー貿易は、業界の皆様とともに段ボール産業を「魅力ある産業」へと発展させるため、陰ながらお手伝いし続けています。魅力ある産業を築く上で、根幹となるのは「安全な職場づくり」。現場における人身事故は、働く人々の安心を脅かすだけでなく、業界全体の未来をも左右します。だからこそ、痛ましい事故は是が非でもゼロにしなければなりません。

これまでもルールの周知や安全教育に注力されていることは本紙で報道されています。しかし、工場にお邪魔すると注意書きの文字が背景に溶け込んでしまったり、文字主体の掲示が瞬時に認識されにくかったりと、現場でリスクが正しく伝わっていないという課題が見受けられます。そこで当社では、事故ゼロを実現すべく、全く新しい発想からのアプローチに取り組むことにしました。
その第一歩として最近実用化されたのが、「現場における安全標識(サイネージ)の徹底的な整備」。なぜ標識の整備がそれほど重要なのでしょうか。それは事故を未然に防ぐために、危険箇所での注意喚起や守るべきルールが「誰の目にも一瞬で認識できるように目立たせること」が不可欠だからです。
今回の取り組みでは、極めて高い安全基準と視認性が求められる鉄道業界(JR西日本グループ等)で培われた案内サインのノウハウを応用し、文字だけに頼るのではなく、直感的に伝わるピクトグラムを中心に据え、色・形・配置のルールを統一。遠くからでも一目で危険を把握できるような工夫を施しています。さらに、「美しいサインは自然と守られる」という視点からデザイン性にもこだわり、現場に馴染みながらもしっかりと行動を促す工夫を凝らしました。
この「ルールと危険を正しく伝えるサイネージ」による人身事故ゼロへの挑戦については、10月開催の全国段ボール工業組合連合会の段ボールセミナーでも詳しく発表させていただく予定です。
「現場の標識を整備し、安全意識を視覚から変革していくこと」。この新たなアプローチが、皆さま職場の「人身事故ゼロ」の一助となり、ひいては誰もが安心して誇りを持って働ける魅力ある段ボール産業の実現につながることを切に願っています。