第86回「北欧紀行」(板紙段ボール新聞R3年9月7日付)掲載より

とうとう無観客で開催中の東京オリンピックとパラリンピック。当然ながら、今も海外渡航の目処がたちません。それでも、日本の中で”外国の雰囲気が感じられるところを”と、真っ先に頭に浮かんだのが…

  

北欧発祥の世界最大の家具量販店『IKEA』。お店に入るとありとあらゆるものが揃っています。ダイニング、ベッドルーム、リビング、洋服収納、バスルーム、照明器具、家電・電化製品、と家を作ったら必要なものがすべて揃う。新生活を始める若い人が喜びそうな店舗作りです。

筆者の得た印象と感想は…「全体に白を基調としたインテリア、確かに売れ筋と思われる食器も真っ白なものが多い」、「しかしカラフルなものも多数あるのに、(白ばかり印象的なのは)なぜなのか?」それは、ほぼ全ての商品が白ライナーの段ボールパレット、オープントップトレイ、あるいはリテールレディパッケージ(RRP)に収まっているから白いインテリアに見えるのでしょう。

売り場には陳列棚が日本ではあたりまえですが、棚を無くし、段ボールに陳列什器の役割を持たせることでフロアーの使い方に柔軟性を持たせています。そして、お店に柔らかみを感じるのは段ボールが什器だからなのか…そう感じるのは私だけでしょうか?

さらに、感心するのは持ち帰り用に機能的な段ボールが用意されていることです。

(写真)通常は緩衝用プチプチにレジ袋ですが、茶ライナーで墨一色ながら高精細なフレキソ印刷で罫線もカッチリ入り仕上がりが美しい。この箱なら自宅の収納ケースにリユースできますね。

こうして、我が家が段ボール化していくのでありました。