第36回「パッケージは顔が命」(板紙段ボール新聞H29年7月7日付)掲載より

先月に続き今回も北京市内の大型スーパー潜入レポートです。前回は日本の比では無い数多のブランドひしめく中での人海戦術猛烈売込みアタックについて書きましたが、今回は無言のアピールのお話です。

種類の同じ商品が並んでいたら、セルフサービス方式であれば商品の知名度、ブランド力そしてパッケージの訴求力が勝敗を左右するのは自明なところ。印刷紙器や軟包装に包まれた食品、歯磨き石鹸などの日用品のような小型商品だけでなく、炊飯器、浄水器、扇風機、テレビ、ドライヤー、外装段ボールも想像したとおり売り場に並ぶブランドは極めてカラフル百花繚乱。店頭にある多すぎる選択肢の中から“何とか買ってもらう”ために、美しい印刷、デザインが施されているわけですが、“最後の手段”なのでしょうか決め手は顔写真なんですね。段ボール、紙器、軟包装を問わず美人、イケメンがなんと多いことか。それが芸能人なのかモデルさんなのかはわかりませんが、主婦向け、男性向けと商品によってうまく作り分けが出来ているようです。顔写真を美しく再現出来るということは中国も高度な印刷技術を持っていると言えましょう。パッケージが微笑みかける=好感度商品となるのでしょう。かくいう筆者も日本のウヰスキーや缶チューハイのパッケージにはあの女優さんが印刷されているなら、もっと買うのになあと思うのであります。次回もこの店内よりレポートします。