第14回 髪の毛一本でも厳禁 (板紙段ボール新聞H27年9月7日付)掲載より

即席麺に虫が混入していたニュースは記憶に 新しいところ。食品には髪の毛1本たりとも許され ない厳しい管理が求められますが、パッケージメー カーも同じです。異物除去にはどのような方法が あるのでしょうか?

  

大阪府内の豆腐の容器を真空成型する工場を訪ねました。ここでは町の豆腐屋さん 向けとスーパーマーケットの豆腐を作る工場向け双方に生産していますが、たいそうな一貫 ラインがあるのかと思ったらとてもユニークなオフラインのコンパクト型マシンが活躍していました。

真空成型されたポリエチレンのパックの束100個程度をラックに寝かせて、フットスイッチ 操作をするだけで、L字型のヘッドが水平移動しながら除塵する強力エアーと静電気を除去するイオンエアーの2種類が異物を払落します。落とされたゴミは強力ダクトでダストボックスへ確実に集められます。

極めてシンプルな機構で効果が大きいこのマシンを紙器工場に導入できないか検証した結果、寸法が規格化されていないトレイにも対応できるよう除塵用エアーを噴出しヘッドにバリエーションを増やし、糊貼りの前の印刷紙器ブランクスでも切断面に付着したヒゲ、紙粉を払い落せるようにブラシを装着しました。

また、異物処理を終えた製品をまとめてフィルム包装したり、金属探知機を追加で装備することもできます。この除塵エアーもコンプレッサーエアーを使用せず、機械に内蔵されたブロアーにより発生させ省エネにも考慮されています。

コンビニを中心にトレイやカップに入った食品が 増えています。紙器の新たな成長分野として 期待されるだけに、より安心できる製品作りに 貢献できるのではと思います。