“奇抜なアイデアからスタイリッシュなエコデザインへ”
浴室の常識を変える北欧ブランド
フィンランド発の成功譚には、大胆な志と奇抜なアイデアが併存する。木材を使った北欧エコデザインの浴室・洗面所備品を販売するWoodio社はその好例だ。最初に取り組んだのは洗面台だった。革新的なデザインは注目をあび、ジャーマンデザインアワード2021を受賞した。その後浴槽、各種壁フック、トイレ用品を製品化した。
Woodioの製品は木材を使用しているため、湿気のある浴室での使用に不安を感じる人は多い。何が100%の防水性をもたらすのか。「主要な原料は木材チップ。金型で合成樹脂と混ぜるとチップの周りで硬化し、木材をカプセル化すると防水化される。樹脂はポリエステル。製品の半分は植物バイオマスが原料で、残りは化石資源由来の樹脂ということになる。」(Woodio創業家兼CEO, Petro Lahtinen氏)
サステイナブルな商品開発とサーキュラーエコノミーは同社のビジネスの根底にあり、CO2排出量を大幅に削減することを使命とする。なぜなら洗面台やタイルを作る衛生陶器製造業は世界で最も環境を破壊している産業の1つだからだ。「世界的に影響力のあるエコデザインの企業を目指している。この素材は多方面で活かせる。」 Woodioは同氏の考え方を大きく変えた。従来は浴室のエコロジーといえば節水関連の製品で、素材でそれを追及することはなかった。「これまで浪費されていたエネルギーを100％活かす、だから自然にダメージを残さない。これは製品開発で重要な点だ。」
Woodioの環境パフォーマンス(※1)はパッケージも含めた全サプライチェーンに及ぶ。同氏 は前職でDSスミスと円滑なコラボレーションを経験し、現職でも依頼したいと思った。「DSスミスとの協力で重要視したのは、パッケージについて我々はもう何も心配しなくてよいということだ。パッケージの試作品は早々に届き、納期も違えたことがない。見てワクワクする包装は大事な要素で、我々はこのパッケージがお客様にとって、その日の小さなハイライトになってほしいと思っている。」 それが現実でもあることがSNSやインスタグラムでわかる。数多く投稿された動画で、Woodioのスタイリッシュなパッケージを開封しながら驚嘆する人々を見ることができる。
※Woodioの日本販売代理店は株式会社立米です
引用：DSスミスホームページ
“From crazy idea to stylish eco-design with circular ready packaging”
(February 7, 2022)
