スマーフィット・カッパの挑戦 – 南米・コロンビア編 – 段ボールで工業用巻取りリールを作る。 YCT FOCUS ON世界のSDGS 31号 2022-9-15

スマーフィット・カッパの挑戦 – 南米・コロンビア編 –
段ボールで工業用巻取りリールを作る。

 課題
コロンビアのExtrusiones 社はゴムまたはプラスチック素材からハイテクを駆使した押し出し成型、射出成型、プレス成型、フロック加工で顧客の希望する工業製品を作り出す企業だ。同社は従来使用しているプラスチック製巻取りリールをサステイナブルな素材に置き換えたい、とスマーフィット・カッパへ依頼した。新しいデザインに課せられた目標は2つある。1つは使い捨て素材の使用を減らすこと。もう1つはExtrusiones社特有のデザインにすること。なぜなら巻取りリールが廃棄された後、それを競合メーカーが彼らの後発製品の販売に再利用すると、Extrusiones社のブランドイメージが損なわれるからだ。

取り組み
スマーフィット・カッパのデザイン担当エキスパート集団は、頑丈な段ボールから組み立てやすく、かつ輸出過程の負荷に耐えるソリューションを作り出した。新しい巻取りリールには競合品とはっきり区別できるように企業のロゴが印刷され、市場での差別化とブランドの認知度を一層高めるための製品情報も加えた。

成果
Extrusiones 社が求めていた競合品との効果的な差別化という目標を達成できただけでなく、ブランド評価を高めるサステイナブルな選択肢を提案できた。プラスチックの消費量が従来よりも35トン減ったことで年間3.84トンの二酸化炭素排出量削減になり、企業のサステイナビリティの目標に寄与することができた。また倉庫とサプライチェーンで1780USドルのコスト削減を果たした。新たに得られた倉庫スペースは在庫の増量を可能にし、高まる需要に対応できるようになった。

 

引用:スマーフィット・カッパのホームページ
“Replacing Extrusiones’ traditional plastic reels with a sustainable cardboard alternative”