第34回「環境大国の最新技術」(板紙段ボール新聞H29年5月7日付)掲載より

世界屈指の環境大国ドイツ、市民生活から企業まで幼稚園児からお年寄りまでエコライフが深く浸透しています。中小企業はどんな取り組みがされているのか実例を見たく、バイエルン州ノイマルクト市のテープ、シール印刷の工場を訪ねました。

 

まず目にしたのは屋外に木製パレットが乱雑に積み上げている光景、実はこれを燃して工場内の暖房に用いるとのこと。アジア他遠い国から原反を載せて届くパレットは壊れたり寸法規格が異なるなどで再利用は困難なため燃料になるそうです。 続いて工場内に入ると天井に数か所設けられた排気ファンと新鮮な空気を取り込むダクト。これはドイツでもまだ導入された工場は少なく、汚れた空気を冷ますことなく浄化して温かいまま室内に戻すというシステム。印刷インキや接着剤の臭いや紙粉を含んだ空気の熱を冷まさないで循環利用することで暖房費の節約を狙うというものです。さらに最新の画期的なエコシステムは印刷に使う冷却水の確保で、電気的に冷やすのではなく20メートル深く掘り下げた地中の温度が年間通じて8℃と一定であるため、使用した水は濾過しながら送水パイプを使って地中タンクに貯め、温度が下がったところでまた工場に戻すという仕組みだそうです。こうした取り組みで削減できたこの会社の使用電力は年間で40家庭分だということです。いったいどのようにしてこのような革新的な省エネ技術が実現しているのか、中小企業だと社長がいろいろ研究、導入されているのかと伺うと、案内して下さった男性が社長の環境推進企業化計画を具体化しているとのことです。あなたのお仕事はいったい何ですか?「社長の想いをカタチにするのが仕事、特命係長です。」妙に納得したのでした。

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